Countryside Good Custom
”ご近所づきあい”
この間、ちょっとした用事で見知らぬ土地を訪れた時のこと
その日は曇り空でしたが、景色も空気も澄んでいて
昼間なのに朝一のような空気感が漂う日でした。
遠くから小さなおばあさんが軽やかな足取りで近づいてきました。
お互い挨拶をしたら、
世間話が始まりました。
そのお母さんはとても長くその地に住んでいるようで、
昔は学校の先生をしていたみたいです。
ご近所には教え子がたくさん住み、
その子の子供のお世話をしたり、
毎日ご近所さんと助け合って刺激のある生活をしていると話してくれました。
話の流れで教えてくれた歳はなんと米寿、88歳
今にも走り出しそうなくらい元気なお母さん。
戦争を生き抜いてきた人ならではの芯の強さと思いやりの深さが滲み出ており
私の方がふた回りほど若いのに、元気をもらいました。
お別れの時には「いつもね、出会った人にはこうやってあげるのよ、食べきれなくってね」
とお米までくださって、旦那様が釘一本使わずに建てた素敵なお宅も見せてくださいました。
思わぬ場所で、人の優しさに触れ、
人生いつ何が起こるかわからないと実感した昼下がりでした。
心が満たされた上に美味しいお米でお腹も満たされて、
寒い冬なのにポカポカ暖かく感じました。
(お米はシンプルにおにぎりにしていただきました)
ありがとう
-Chiemi-